魔法少女まどか☆マギカ 第7話 「本当の気持ちと向き合えますか?」 キャプチャー&感想

さやか、大事にされてるなっ!


こころのつぶやきは

このように

表記します。

アバン


さやか帰宅。
衝撃の事故で魔法少女の体の真実を知った直後と思われる。
キュウべぇに騙されたと思っており、怒り心頭の様子。
ソウルジェムを机に乱暴に放り、キュウべぇに言葉で怒りをぶつける。
キュウべぇの言い分は
魔法少女はどういうものか説明は省略したが、ちゃんと魔法少女になって欲しいとお願いした」
「聞かれなかったから教えなかった。知らないなら知らないままで何の不都合もない」ということだ。
そして、「心臓は単なる循環器系の集まりで、破壊されると肉体が死ぬのと同時に精神も死んでしまう。だから外に取り出し、手に取って守れる形にした」
ということだ。

キュウべぇの意見はもっともなのだけど、やはり前回も書いたように、身元から離れると機能停止してしまうのは、超欠陥だと思う。
あと、始めに教えないのは酷い。
今のところ、キュウべぇに悪意はないように見えているけど?


これに対し、さやかは反発。
キュウべぇは「さやかは戦いを甘く見ている」と批判
身を持って教えるため、ソウルジェムに衝撃を与え、もしも腹部に槍が刺さった場合の痛みをさやかに実体験させる。
激痛に耐えられず、地面に転がり、悶え苦しむさやか。
慣れてくれば、動きは鈍るが、完全に痛みを遮断することも出来るという。

魔法少女まどか☆マギカの世界では、おとぎチックな戦いではなく、銃器や刃物を使ったガチな殺し合い。
このような世界に飛び込むのなら、ソウルジェム化はやむを得ないが、合理的な考えではあると思う。
動きは鈍るが、完全に痛みを遮断って、いわゆるバーサーカーモードってやつじゃないか?
使うと後々の反動がやばそう。


さやかは「何で私たちをこんな目にあわすのか?」と聞くと。
キュウべぇは「戦いの運命を受け入れてまで、キミには叶えたい望みがあったんだろ?それは間違いなく実現したじゃないか」
と返す。

騙された面はあるから気の毒だけど、約束は守られているので、これ以上言い返せないな。

Aパート


翌日、家に引き篭もって学校を休んでしまったさやか。

あれだけショックな事があったのだから仕方がない。


まどかがほむらに「どうして教えてくれなかったのか」聞く。
ほむらは「これまで、教えても誰も信じてくれなかったから」と答える。
「どうしてそんなにひどい事をするの?」と聞くと、
キュウべぇは人間の価値観が通用せず、酷いとさえ思っていない。
奇跡を起こした正当な対価だと言い張るだろう」と言う。
「全然釣り合ってないよ」と言うまどかに対し、
「奇跡にはかわりはない。不可能を可能にしたのだから」と答えるほむら。

教えても信じないというのは本当かも知れない。
よっぽど迫真に迫って言わなければ。
しかし、ほむらは行動で魔法少女化を止めようとしている。特にまどかに対しては。
それは、まどかのため、状況を悪化させないため、両方に取ることが出来るのだけど。
そして、ほむらもキュウべぇと一緒で冷静に正論を言うタイプ。
詐欺師っぽいかどうかの違いは大いにあるけど。


まどか「前の生活には戻れないのか?」
ほむら「前も言ったとおり、諦めろ」
まどか「さやかちゃんは自分や友人が死に至るピンチを救ってくれた」
ほむら「感謝と責任を混同してはダメだ。あなたにはさやかを救うことは出来ない。自分に引け目があるからって、借りを返そうだなんて出過ぎた考えは捨てろ」
まどか「ほむらちゃん、どうしていつも冷たいの?」
ほむら「きっと、もう人間ではないから…かもね」

このやりとりは以前から平行線を辿っている。
状況が相当悪化し、変身せざるを得なくなるまで、このやりとりは続くのだろう。
それは、ほむらがピンチになるとき…ワルプルギスの夜までか?
それとも、変わりゆくさやかを見て、気持ちに歯止めが効かなくなって、契約を結んでしまうか?


落ち込んでいるさやかにテレパシーで杏子が話しかけてくる。
話があるので面をかせとのことだ。
歩きながら会話する。
杏子「魔法少女になったことを後悔しているか?私はしていない。この力のおかげで好き勝手出来ているから後悔してるってほどじゃない。」
さやか「それは自業自得だ」
杏子「そう。自業自得ってことにしちゃえば良い。誰を恨むこともないし、後悔なんてあるわけがない。そうすれば、大抵のことは背負えるさ」

前回、キュウべぇ魔法少女の体の仕組みを教えられ、同じくショックを受けた杏子。
騙された者同士ということで、態度を軟化させ、接近してきたか。
杏子は話してみると、なかなかいい奴そうだ。


そして廃墟となった教会へ。
「ちょっとばかし長い話になる」と言い、手に持った袋から林檎を取り出しさやかに投げる杏子。
さやかは林檎をキャッチするが、しばし見つめた後捨ててしまう。
それを見て、反射的にさやかに掴みかかり、
「食いもんを粗末にするんじゃねぇ。殺すぞ」と、ものすごい形相で迫る。
杏子は我に帰り、さやかを手放す。

心を開いていないさやかが取った行動だが、それに対して取った杏子の我を見失った行動は、食べ物に対して相当の因縁があると感じた。
好意で取った行動を否定された怒りではなく、食べ物に対する因縁がありそうだ。


杏子は、今いる教会は実は、自分の父親の物だったという。
毎朝新聞を読むだけで涙を浮かべて真剣に悩んでいるような人で、
新しい時代を作るには、新しい考えが必要だと人々に説法していたという。
あるとき、教義にない事まで信者に説教することになった。
信者の足はぱったり途絶え、本部からも破門された。
一家揃って食べ物にも事欠くありさまだった。
父親は、人と違うことを言っていただけで、間違ったことは言っておらず、悔しかった。
人々が父親の話を聞いてくれないことが悔しく、許せず、我慢できなかった。
そこで、キュウべぇに頼んだ。
「皆んなが父親の話を聞いてくれますように」と。

その結果、毎日恐ろしい勢いで信者が増えていった。
そして、裏では杏子が魔法少女として魔女退治に意気込んでいた。
表、裏の両方からこの世界を救うのだと。
でも、あるとき、父親にそのからくりがバレた。

大勢の信者が信仰ではなく、魔法の力で集まったと知ったとき、ぶち切れた。
杏子のことを、人の心を惑わす魔女だと罵った。
自分は本当の魔女と戦っているのに…と自嘲する。
それで父親は壊れた。
酒に溺れ、頭がいかれて、とうとう家族を巻き込んで無理心中する結果となった。
杏子一人を置き去りにして…
他人の都合を知りもせず、勝手な願い事をしたせいで、誰もが不幸になった。
その時「この力は他人のために使ったりしない。全て自分のためだけに使い切る」と。

すごく重い身の上話。
杏子は元々は自己の快楽のためではなく、他人のために魔法少女になったのだった。
ただし、良かれと思ってやったことが裏目に出て、破滅的な結末になった。
そこで、自己中心的な考えを身につけたということだ。
他人のために願いを叶えても、それが幸せにつながるかと言えば、そうではなかったのだ。

Bパート


杏子「奇跡はただではない。その分、多くの絶望が撒き散らされる。そうして世の中のバランスは成り立っている」
さやか「どうして私にそんな話をするのか?」
杏子「あんたも開き直って自業自得に好き勝手やれば良い」
さやか「あんたは好き勝手やっているはずなのに、私の心配なんてしてくれるわけ?」
杏子「あんたは私と同じ過ちから始まった。これ以上後悔するような生き方を続けるべきじゃない。対価として高過ぎるものを支払ってしまっているんだ。だから、これからはつり銭を取り戻すことを考えろよ」
さやか「あんたみたいに?」
杏子「そうさ。私はそれをわきまえているが、あんたは間違え続けている。見てられないんだよそいつが」
さやか「あんたのことを色々誤解していた。そのことは謝る。でも私は人のために祈ったことを後悔していない。その気持ちを嘘にしないために後悔しないと決めることにした。これからも…」
杏子「何であんたは…」
さやか「私は高すぎるものを払ったなんて思っていない。使い方次第でいくらでも素晴らしい物に出来るはずだから」

他人の願いを叶えるために魔法少女になった二人。
同じ過ちから始まった不幸だったので、杏子はさやかにアドバイスを送った。
だが、さやかは杏子を誤解したことは認め、謝りながらも合意はしなかった。
自分の選択を正当化するために、これからも他人のために戦い続けることを決めたというのだ。
過ちを続けるということだから、これから先、おそらくはもっと不幸に見舞われるのだろう。


そして、杏子に問いかける
さやか「それから、その林檎はどうやって手に入れた?ちゃんと代金は支払ったのか?」
返答に窮する杏子
さやか「言えないんだね。それなら、私はその林檎をもらうことは出来ない。もらっても嬉しくない。」
と言い、踵を返すさやか。
杏子「バカヤロウ、私たちは魔法少女なんだぞ、同類はいないんだぞ!」
さやか「私は私のやり方で戦い続けるよ。もしあんたが私を邪魔だと思うのなら、また殺しに来れば良い。私は負けないし、もう恨んだりしないよ」
教会を後にするさやかを見ながら、物凄い形相で林檎をかじる杏子だった。

杏子は窃盗をしていた。そのことには同意できない姿勢を示した。
杏子は自分が魔法少女だからと正当化する。
これはさすがにさやかの言うことが正しい。
二人の意見は相容れないものとなった。
杏子は、さやかが過ちを突き通すのかと納得がいかないのだろう。


後日、学校に登校するさやか。
まどかが笑顔で駆け寄ってくる。
気がつくさやか。
あいさつを交わす。
さやかの事を心配そうに見るまどか。
テレパシーで『もう心配ない』と答えるさやか。

何と久しぶりのまどっちの笑顔だろうか!
しかし、まどっちはとことん友達思いである。
そして、さやかもまだ心を壊しておらず、まどかを気遣っている。
友情はまだ壊れていなかった。


そこに松葉杖をつきながら登校してきた上条くんの姿を見つける。
それを見つめるさやかの表情は曇っていた。
その様子を心配そうに見るまどか。

やはり、さやかの深層心理には上条くんに魔法少女として支払った代償に振り向いて欲しいという想いがあるのだろう。
以前、自分のことを嫌な子だと否定していたが…


教室で遠巻きに上条くんを見る三人。
まどか「良かったね上条くん」
さやか「うん…」
さやかは元気がなさそう。
まどか「さやかちゃんも行ってきなよ、まだ声かけてないんでしょ」
さやか「あたしは、いいよ…」
と言って行こうとしない。
心配そうにさやかを見るまどか。
その様子を伺うように見るひとみ。

さやかは、何と声をかけて良いのかわからない状態なのだろう。
魔法少女になってしまった=すでに人間ではない
ことを自覚した後である。


さやかを食堂に呼び出すひとみ。
恋の相談があるのだという。
ひとみは、前からまどか、さやかに秘密にしてきたことがある。
それは、上条くんのことを以前からお慕いしていたと言う。
驚くさやか。
ひとみの目は真剣である。
その場をはぐらかすさやか。
ひとみ「本当の気持ちと向き合えますか?」
ひとみ「さやかさんは大切な友達だ。だから抜け駆けや横取りはしたくない。」
ひとみ「上条くんのことを見つめていた時間はさやかさんのほうが長い。だから、私の先を越す権利がある」ひとみ「明日の放課後に上条くんに告白する。丸一日待つので、後悔しないように決めて欲しい」
さやか「わ、私は…」

心が病み上がり状態の時にキツい出来事である。
さやかは、魔法少女になり、人間でなくなったことに心の整理が付いていないだろう。
そんな状態で、魔法少女になるきっかけとなった好意を寄せている上条くんを巡って恋の宣戦布告を受けたのである。


さやかの住むマンションのエントランス前で待機するまどか。
さやかが魔女退治に出て来るのを待っていた。
また、先日のように、さやかを一人ぼっちにさせないよう、付いていくと申し出た。
「なんで、あんたはそんなにやさしいかなぁ…私にそんな価値なんてないのに…」
震える声でさやかはいう。
さやか「私、今日後悔しちゃった。ひとみが助からなければ良かったと一瞬だけ思っちゃった。正義の味方失格だ」
さやか「まみさんに顔向けできない…」
涙を流しながら言う。
ひしと抱きとめるまどか。
さやか「ひとみに上条くんを取られちゃうよ。でも私なんにも出来ない」
さやか「だって、私もう死んでるんだもん。ゾンビだもん」
泣きながら胸中を吐露する。
さやか「こんな体で抱きしめてなんて言えない。キスしてなんて言えないよ」
しばし抱き合いながら涙を流す二人。

もう見てられないですね。
すでに人間の体ではなくなってしまったことに心の整理が付かず、ひとみからの宣戦布告を受けて立てない苦しい立場のさやか。
まどかだけが心の支えだろう。


高いところから、さやかの戦闘の様子を見守る杏子。
今日はさやかに戦いを譲った様子である。
背後にほむら登場。
杏子によると、「さやかは使い魔ではなく、魔女と戦っている。グリフシードも落とすし、無駄な戦いではない」という。
「そんな理由で狩りを譲るなんてね…」とほむら。

さやかは苦戦していた。
果敢に攻撃するも、魔女の攻撃にとらわれ、ピンチに陥るさやか。
そこに見守っていた杏子が助太刀に入り、さやかを救い出す。
杏子「まったく…見てらんないっつーの、いいからもうすっこんでろよ。手本を見せてやるからさ」
しかし、さやかは意地でもやる気だ。
「邪魔しないで。一人でやれるわ…」
突進し、本体を一刀両断する!
しかし、魔女はまだ生きており、反撃を受けるさやか。

だが、さやかは立ち上がった。不気味に笑いながら…
杏子「あんた、まさか!?」
魔女の激しい攻撃の中を、軽快に飛び回り切り裂いていくさやか。

狂ったように笑いながら本体の上にまたがり、マウントパンチを浴びせるが如く剣を連続で叩きつける。
「あはははは、本当だ。その気になれば痛みなんて完全に消しちゃえるんだ」
まどか「やめて…もう、やめて…」

とうとう、狂戦士のごとく覚醒してしまったさやか。
吹っ切れたのか。
親友が壊れてしまって、まどかはいたたまれないな。
しかし、自動治癒能力と狂戦士モードの組み合わせは強そうだ…

次回予告&エンドカード



「あたしって、ほんとバカ」

感想

さやか、大事にされてるな!
いやいや、作中ではひどい扱いを受けていると思うけど…
作品上、重要なポストにいるなという意味で。
すぐに退場するわけではなく、魔法少女の体の説明のような重要なシーンで使われているし、
今や、さやかを中心に人間関係の相関図が出来ていると言っても良いだろう。
今、主役を張っているのはさやかと言って良いんじゃないか?
キタエリtwitterは真実じゃないか。
さやかがすぐに退場すると予想した自分はまだまだですね。


心がまっすぐなキャラこそ、内面をえぐり甲斐があるというもの。
今回で、さやかはダークサイドに堕ちたと見て良いのだろうか?
それとも、まさか、


ひとみが上条に告白

上条は別に好きな人がいるゴメンと断る(本当はさやかのことが好き)

それを知らないダークサイドに堕ちたさやか、ひとみを重体に…または殺害

上条の本当の気持ちに気づくが時すでに遅し

さやか「あたしって、ほんとバカ」


って流れだったりして…?
いや、さすがにそれはないか。


次回を楽しみに待ちます!