iPad動画キャプチャー環境 DisplayOut と TVOut2 簡易比較
iPadの画面をテレビに出力する2つのアプリをゲーム画面をキャプチャーする目的で使用した場合の使用感を簡単に比較してまとめたいと思います。
検証は、Mirror's Edge for iPadを用いて行いました。
TVOut2 | DisplayOut | |
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パフォーマンス調整 | 設定画面で「TV画面に最大のパフォーマンスを割り当て、実機画面はたまに更新するくらいのパフォーマンス」か「TV出力画面と実機画面を同じくらいのパフォーマンスで動かす」かのどちらにするか選択可能。 TVに出力される画面は、前者の場合、約30fps(実機の画面が更新される瞬間フレーム落ちする)、後者の場合約15fps | 設定画面のスライダーでfpsを指定可能。 30fpsに設定してテレビ画面に出力したら、激しいティアリングのような現象(?)が発生して画面が崩れた。 画面更新の設定を「SAFE」にしたら、テレビ画面の描画は安定したが、15fpsくらいに落ちた。画面更新の更新はどちらに設定しても実機上の画面出力は高フレームレートで安定 |
画面サイズ | デフォルトでは512×384に設定されている。 幅と高さを4ピクセル単位で調整可能。 試しに720×480(480pの解像度)に変更してみても30fpsでキャプチャー出来た。 また、画面出力の位置も4ピクセル単位で調整可能 | 最大解像度を640×480、800×600、1280×720、1024×768の4種類から選べるが、どの設定にしても実際には720×480で出力された。 倍率のスライドバーで出力サイズを調整可能。 |
安定性 | ゲームプレイ中、突然画面が反転して元に戻らなくなることがある。 ゲームアプリを終了すると元に戻る。 画面方向を固定する設定で回避可能か? | TV出力をONに切り替えた時は何故かそれらより小さい画面が出力され、他の解像度を選択すると720×480になるという奇妙な動作をする。 iPad本体を縦にしたり横にしたりを繰り返したり、スリープモードから復帰するとTV画面出力が右下の方にずれてTV出力をOFF、ONするまで元に戻らなくなる。 画面を回転させたり、スリープモードに入らない限り安定動作。 |
値段 | 無料 | 1.99$。 PayPalかAmazon.comのアカウント経由で支払う必要アリ |
出来上がる動画のクオリティーを重視するなら、今のところだんぜんTVOut2ですね。
30fpsでキャプチャーした場合、一定間隔ごとにフレーム落ちするので気になるのですが、15fpsのカクカク動画よりは全然見れるし、妥協点かなぁと思います。
あと、実機の画面を見ながらプレイしないと難しいゲームは、30fpsで録画しながらプレイするのはキツいかも…。
どちらのアプリもTV出力のON、OFFは切り替えられ、共存させることが可能です(両方ONにしたらどうなるかは怖くて実験出来ない…)。
DisplayOutは最近リリースされたばかりだそうなので、今のところ分は悪いですが、これからバージョンアップしてどんどん良いものになっていく可能性はあります。
この記事を書く前にDisplayOutでMirror's Edgeの動画を撮ったのですが、もうちょっとちゃんと検証してからTVOut2で撮れば良かったですね…。
今度からは、なるべくTVOut2で撮ろうと思います。