魔法少女まどか☆マギカ 第5話 「後悔なんて、あるわけない」 キャプチャー&感想

赤髪の杏子登場!さやかと対立?
視聴の際の心のつぶやきは

このように

表記します。

アバン


病院の屋上にて、さやかがキュウべぇと契約し、魔法少女になるシーン。
本当にどんな願いでも叶うか最後の確認をするさやか。
間違いなく叶う。心配しなくて良いとキュウべぇ
じゃ、良いんだねと最後の確認をする。
同意するさやか。
キュウべぇ「さあ、受け取るといい。それがキミの運命だ」

禍々しい雰囲気の契約シーンですね。
もしかして、刃物のようなもので串刺しにして苦しみながら極限状態の中で魔法少女の資格を手にしたりするのかな?と考えていたんですが、さすがにそこまではしなかったか。

Aパート


前回、魔女の口づけを受け、集団自殺へと誘われたひとみは、知らないうちに魔法少女になったさやかに助けられた。
そんなひとみは、普通に登校してきていた。
医師からは集団幻覚だと説明を受けたという。
何事もなかったかのように聞き役に回るさやか。
その様子を遠くから眺めるほむら。
浮かない表情のまどか。

さやかはこういう所には機転がきくキャラだなと思う。
まどかはすぐに顔に出る。
というか、まどかは基本うつむいているな。
一話の母親を起こしたときや、さやかとじゃれあっていたときの表情が遠い昔のようで懐かしい。


河川敷にまどかとさやか。
さやかは気分が良さそうである。
魔法少女になって、怖くはないのか?」とまどか。
「友達二人をなくすほうがよっぽど怖い」とさやか。
「自信?安心感?自分を褒めちゃいたいっていうか…」
「舞い上がっちゃってますね、私。これからのみたぎはら市の平和は魔法少女さやかちゃんが守りまくっちゃいますからねー」
と上機嫌のさやか。

魔法少女になってしまって吹っ切れたのか、さやか。
いつかはなるだろうと自分で考えていてこそのことだろう。
魔法少女になると爪に刻印が入るようですね。


「後悔はないのか?」とまどか。
「後悔といえば…」とマミの顔を思い浮かべ、「迷ってたことかな…」
魔法少女になっていれば、一緒に戦ってシャルロッテを倒し、マミさんは死なずに済んだかも知れない…」とさやか。
「私…」
マミと一緒に戦う約束した時の光景を思い出しうつむくまどか。
「さ・て・は、変なこと考えてるな?」
「こういうことは魔法少女になっちゃったから言える。魔法少女になる理由を見つけ、なるべくして魔法少女になった。」
「命がけで戦うはめになっても構わない。そう思える理由があった」
「気づくのが遅過ぎたのがちょっと悔しい」
とさやかは言う。
「だから引け目は感じなくて良い。まどかは魔法少女にならなくて済んだってだけなんだから」
と加える。

「後悔はないのか?」
これは鋭い質問だ。
今は「迷って決断が遅くなってしまったこと」を後悔の理由としている。
そのことによってマミを亡くしたかもしれないのだから確かにそうである。
ただ、さやかは前回
『思えばその時の私は何も分かっていなかった。奇跡を望む意味も、その代償も…』
と言っている。
後悔の理由がもっと致命的なものに置き換わる時が来るに違いない…


上条くんをお見舞いに行くさやか。
手は治っている様子。
足がまだ治らないので、退院はもう少し先になるという。
何故手が治ったかは理由が分からないという。
「他になにか悪いところはない?」と聞くさやか。
「なさすぎて怖いくらいだ。交通事故にあったことさえ悪い夢だったように思えてくる。何でこんなベッドに寝ているのかと」
「さやかが言ったとおり奇跡だよね」
とし、
ひどいことを言って(「何で手が治らないのに音楽を聞かせ続けるのか?嫌がらせをしているのか」と逆上し暴言を吐いた上、CDプレイヤーを破壊したこと)すまなかった…と謝る上条くん。
「今はそんなこと思い出さなくていいの。喜んで当然なのだから」と気遣うさやか。
「だから実感なくて…」と上条くん。
「まぁ、無理も無いよね」とさやか。

さやかは、魔法少女の契約のことは話していないようだ。
「実感がない」こう言われたさやかは何を思っただろうか。
見返りはないのである。献身したのに。
程度の差はあれ、聖人でもなければ、こう思うのが自然だと思う。
微塵も感じないのはウソだ。


上条くんを屋上に案内するさやか。
屋上では、父親と病院のスタッフと思われる人物がお祝いをするため待機していた。
上条くんの父親と思われる人物からバイオリンを受け取る。
上条くんから処分してと言われたが、処分できずに取っておいたものだという。
父に促され、バイオリンの演奏を始める上条くん。
初めは心配そうに聞く一同。でも、それは杞憂で、普通に演奏できているようである。
『マミさん、私の願い叶ったよ。後悔なんてあるわけない』
『私、今最高に幸せだよ』
と心地良い表情で思うさやか。
演奏を終えた上条くんは穏やかな表情だった。
拍手する一同。

もしかしたらつかの間になるかも知れない幸せを味わうさやか。
この先、上条くんが出世してどこかに行ってしまい、別の女性を結ばれたり、再び事故にあって道が閉ざされてしまったら、
さやかにとっての幸せはないのではないか。
前者の場合、それに匹敵する幸せをさやかが得ているのであれば、一片のわだかまりもなく祝福出来るのであろうが。


その様子を展望鏡から観察していた杏子。
そこにはキュウべぇの姿も。
「本当に彼女と事を構える気かい?」とキュウべぇ
「だって、チョロそうじゃん、瞬殺っしょ、あんなヤツ」
と余裕の構えの杏子。

マミが死亡し、魔法少女不在になったと思って来てみたら新人魔法少女さやかがいた。
その魔法少女にみすみす狩場を与えるのは癪に障るからぶっ潰してやるという流れで来ている。
好戦的で馴れ合わないタイプのようである。


「しかし、キミの思うようにはいかないかも知れない。他にも魔法少女がいるからね」と念を押すキュウべぇ
ほむらのことである。
「何者なの?そいつ」
と聞く杏子に対して、
「僕にもよく分からない」とキュウべぇ
「はぁ?そいつはあんたと契約して魔法少女になったんでしょ?」
と杏子。
「そうとも言えるし、違うとも言える。あの子は極めつけのイレギュラーだ」
「どういう行動に出るか、僕にも予想できない」
キュウべぇは言う。
「上等だ、ちょっとは面白みもないとね」
と強気の杏子だった。

Bパート


いつものファーストフードでほむらと会い、話をするまどか。
前回、さやかが魔法少女になり、まだ魔法少女になっていないまどかのピンチを救ったところをほむらに目撃されている。
まずは、さやかのことをほむらに説明する。
「思い込みが激しく、意地っ張りで、すぐ人と喧嘩をするが、誰かのためと思うと頑張るいい子だ」と説明。
それに対してほむらは「魔法少女としては致命的だ」という。
「度を越した優しさは甘さに繋がり、蛮勇は油断になる」
「そしてどんな献身にも見返りはない」
と冷たく言い放つ。
「そんな言い方やめてよ!」と上気した顔で叫ぶまどか。
さやかは平気と言っているが、マミさんと同じような運命になったらどうしたら良いか心配だと告げる。
美樹さやかのことが心配なのね」
とほむら。
ちゃんと伝わったようだ。
「マミさんの時みたいに仲違いせず、仲良くして欲しい。協力して戦ったほうがずっと安全なはずだよね」
と、仲間として戦って欲しいとお願いするまどか。
しばし考え、返答するほむら。
「私は嘘をつきたくないし、出来もしない約束もしたくない」
美樹さやかのことは諦めて…」
という。
悲しそうに涙を流し「どうしてなの?」と聞くまどか。
「さやかは契約すべきではなかった。さやかが契約してしまったのは私のミスだ。まどかと一緒に監視しておけば良かった」
「ミスを認めた上で言うと、それは今となっては償いきれないミスだ。一度死んでしまった人が帰って来ないのと同じこと」
「一度魔法少女になったら、もう救われる望みはない。契約はひとつの希望と引き換えに、全てを諦めろってことだから」
とほむら。
「だから自分のことや他の子の事も諦めてしまっているのか?」
とまどか。
「罪滅ぼしなんて言い訳はしたくない。私はどんな罪を背負おうとも自分の戦いを続けなければならない」
とほむら。
後は、ただただ悲しそうにうつむいて言葉の出ないまどかだった。

まどかはさやかの事をとても心配している。
そして、魔法少女どうしが敵対関係にあり、協力して戦わないことに対して疑問を持っていたまどかはそれをほむらにぶつけた。
だが、ほむらは断った。
魔法少女になる前なら阻止できるが、なってしまったらどうにもならないから諦めろ。
ということだ。
もっと深読みすれば、「延命は出来るかもしれないが、どのみち死ぬ運命だから諦めろ」ということだと思う。
魔法少女になったら、一つの願いを叶えるのと引き換えに、死の宣告をされたようなもので、後は戦って奉仕活動をし続けて延命するしかない。
どれだけ代償の重い契約内容なのか。


しかし、契約したのがまどかだったら、ほむほむはどう出るだろう?
さやかと同じように冷たく見捨てるだろうか?


魔女退治の準備をするさやか。緊張の面持ちである。
キュウべぇはのんきそうにしっぽをふっている。
さやかの住むマンションの下でさやかが出てくるのをまどかが待っていた。
「一人で平気なのか?」と心配そうに聞くまどか。
「平気だ。マミさんだってそうして来たんだし、後輩としてそのくらいはやらないと」とさやか。
話すタイミングを決して思い切り
「私も連れていってくれないか?足手まといになるのは分かっているが、付いていけるところまでで良い」
間を置いてさやかは、
「頑張りすぎじゃない?でもすごく嬉しい。」
と申し出を歓迎する。
まどかの手を取り、
「手が震えてるのが分かる?もう魔法少女だというのに、怖い、一人で心細いなんて情けない」
と心の内を素直に伝える。
「誰かがそばにいてくれるだけで心強い。私が守るから安心して、一緒に魔女をやっつけよう!」
ということで、まどかはさやかの魔女退治に同行することとなった。

やはり、無理して強がっているさやか。
さやかはそういうキャラなのだと思う。
これは、マミにも同じことが言えた。
まどかの同行を拒否しなかったのは、言葉通り心細いからなのだろう。
このさやかの言葉には裏があるとは思えない。


「危険は承知のうえなんだね?」とキュウべぇ
「一人だと無茶をしかねないが、まどかがいると思えば慎重になれる」のだと考えを述べるさやか。
「考えがあってのことなら良いんだ」とし、
まどかの方を向き、心を見透かしたかのように
「キミにも考えがあるんだろ?さやかを守りたいと思っていることは分かる」
「実際、キミが隣にいるだけで、最悪の事態に備えて一つだけ切り札を用意できるしね」
とまどかに語りかけ
「もし、キミが心を決める時が来たら、いつでも準備は整っているからね」
と言うキュウべぇだった。

キュウべぇにとっては、まどかがさやかについていくことは、まどかを魔法少女にするまたとないチャンスでもあるわけですね。
まどかの心の内を見抜いているようですし。
キュウべぇはまどかに「だけ」執拗に魔法少女になることを迫っているように思えます。
今分かっているのは、まどかが強いポテンシャルを秘めているということだけ…
真の目的は何なのか?非常に気になります。


ソウルジェムの反応があり、敵の居場所を特定したさやか一行。
張られる結界。
キュウべぇ曰く、この結界は魔女のものではなく、使い魔のものだという。
「こっちは初心者だから、簡単な方が良い」とさやか。
「油断はするな」とキュウべぇ
そして、使い魔登場。
落書きのような飛行機に乗った変な奴が今回の敵である。

さやかの変身シーン

勇ましくて、カッコイイですねー


剣をたくさん出現させ、連投するさやか。

この戦闘スタイルは、マミの戦闘スタイルから学んだと見て良いか。


何者かの邪魔が入り、使い魔を逃がしてしまう。
それは前回の終盤で登場した赤髪の杏子だった。

「逃がしてしまう!」とすぐにあとを追いかけるさやか。
そうはさせじと喉元に槍を突きつけ阻止し、
「あれは使い魔でグリフシードを持っていない。見て分からないのか?」
と杏子。
「あれを放っておいたら誰かが死ぬのよ」
とさやか。
「4~5人食って魔女になるまで待て。そうすればグリフシードを孕むのだから」
と杏子。
「魔女になる人達を見殺しにするっていうの!?」
強い語調で反論するさやか。
対し、食物連鎖を例に上げあしらう杏子。
「弱い人間を魔女が食う。その魔女を魔法少女が食う。それが強さの順番なんだから」
ということだ。
さやかに詰め寄る杏子。

真っ向から意見が対立した。
杏子は縦社会的考えであるな。


危険を察知して、まどかと魔法少女の間に結界を張るキュウべぇ
「正義や人助けのようなおちゃらけた理由であいつと契約したんじゃないでしょうね?」と杏子
「だったら何だって言うのよ!」と言い、剣で斬りつけようとするさやか。
杏子は槍の柄で余裕でガード。
「ちょっとやめてくれない?遊び半分で首を突っ込まれるのは本当に困る」
と言い、槍の柄の部分を連接棍の形状にして振り回し、さやかにヒットさる。
吹き飛ばされ、地面にたたきつけられるさやか。

杏子が「おちゃらけた理由であいつと契約」と言ったとき、ドーンという効果音と共にキュウべぇの顔が斜め目線でアップになったのですが、その真意は何でしょう。
おちゃらけた理由」に対してか「あいつと契約」に対してかで解釈が変わりますね。


「トーシロが、ちっとは頭を冷やせってーの」
と言い、決着は付いたとし、立ち去ろうとする杏子。
しかし、立ち上がるさやか。
全治三ヶ月位の傷を負わせたはずだったが、癒しの祈りを契約にして魔法少女になった。
だから、ダメージの回復力は人一倍なのだという。
「あんたみたいのがいるからマミさんが!」いきり立つさやか。
「うぜぇ、超うぜぇ」
「だまれ!」
ぶつかる二人。
鎖で体を捉えられ、壁に叩きつけられるさやか。
「言って聞かせても分からねぇ、殴っても分からねぇバカとなりゃ、後は殺しちゃうしかないよね!」
突進する杏子、さやかピンチ。
だが、諦めないさやかは剣先で槍を止める。
「負けない!負けるもんか!!」
気合で応戦するさやか。

キュウべぇの発言から契約時の祈りの種類によって、魔法少女の能力が決定されるということが分かりました。
上条くんを治療する祈りだったので、回復の能力が付いたということでしょうか。


「どうして、仲間同士で争うの?二人を止めて」と懇願するまどか。
「僕にはどうすることも出来ない。でも、力づくでも止めたいなら方法がないわけではない。キミが魔法少女になれば…」
と勧誘するキュウべぇ
「あの戦いに割り込むには、同じ魔法少女じゃないとダメだ。でも、キミにはその資格がある」ということだ。
「私が契約すれば…」
心が揺れるまどか。
地面にたたきつけられ、窮地に追い込まれたさやか。
止めを刺しにくる杏子。
ピンチ!
「私…」
魔法少女になる意志を口から出そうとしたその時…

混乱に乗じて勧誘するとは汚いなキュウべぇ
しかし、これはもうなんども見てきた光景だ。
選択肢のない状況で迫るのがキュウべぇのやり方だ。


「それには及ばないわ…」
とほむらが颯爽と登場。
静かに着地。

今回は何ともナイスタイミングで登場ですね。
何があっても、まどかだけは契約させたくないということでしょう。
一視聴者の自分からも、とにかくまどかの魔法少女化は引っ張って欲しいと思います。

エンドカード&次回予告


次回への展望

杏子はもしかして卑劣で狡猾なキャラなのか?と思っていたのですが、縦社会的な考えを持ったさっぱりしたキャラでした。
力でねじ伏せるタイプですね。
しかし、さやかの前に行く前にキュウべぇはほむらのことをちらつかせてました。
この時、どういう行動に出るかは分からないとしていました。
まどかがいれば、ほむらが現れて阻止するのが予想できますが、この時点ではまどかが同行するかどうかは確定していないから、分からないというのは真実でしょう。
しかし、もしほむらが登場したら、思い通りにはならない。つまりは杏子が負けるということを忠告していたのかも知れません。
もし、杏子が負けてしまった場合、みすみす退場するのでしょうか。それでは単なるかませ犬です。
登場させた意味があまりありません。
そんな使い方はしないと思います。きっと何かあるはずです。
OPにも顔を出しているキャラなのですから。
だからこそ、狡猾なキャラだと思った(思いたかった)のですが…

  • まどかがさらに落ち込む要因を作る
  • 実はほむらより強キャラだった
  • キュウべぇの真意を暴露

このいずれかをこなすくらいの働きは期待します。


この先、まどかはさやかと本当に良好な関係を保っていけるのでしょうか?
まどかは次回予告で「さやかちゃんは魔女を倒すために魔法少女になったんじゃないの?」と言っています。
まどかがこういう台詞を吐くということは、魔女退治よりも魔法少女同士の争いに精を出すと考えられます。
仲を裂く結果になるとすれば、余裕のないさやかの方から離れていきそうです。
すると、さやかは完全に孤立します。
まどかが絡まなければ、ほむらは救済しないでしょう。


また、さやかは回復能力を持ってしまいました。
これを聞いた瞬間、むごたらしい最期になる事が直感的に頭に浮かびました。
傷の回復が早いので、何度も傷めつけられながら最期を迎えるのでしょう。
下手すれば、死ぬことも出来ず、永遠に苦しむ状態に陥るか、廃人のようになってしまうかも知れません。
それこそ、死ぬより辛い状況ですね。
ほむらが、
「さやかは魔法少女になるべきではなかった」
「死んだ者が生き返らないのと同じこと」
と死を暗示する台詞を言っているので、死の方向には向かうんでしょうね…