俺の妹がこんなに可愛いわけがない 第8話 「俺の妹がこんなにアニメ化なわけがない」 キャプチャー&あらすじ&感想
導入
アスキーメディアワークス社雷撃文庫編集部。
桐乃の小説家デビューは現実のものとなっており、執筆作品「妹都市」の1巻が刊行され、大ヒット。
ネットや掲示板に感想を書き込む時代にも関わらず、ファンレターをたくさんもらう
そこに、更に凄い話が。
何と「妹都市」のアニメ化の計画があるという。
本編
秋葉に集まるいつものメンツ。
「妹都市」のアニメ化の話は皆んなに伝わっている様子。
バジーナさんは賛辞。黒猫はちょっと嫉妬している様子。
アニメ化についての打ち合わせがあるので、アニメに詳しい二人を誘ってやってもいいわよと桐乃。
内心は一人だと不安だから着いてきてくれという所だと思うが、それは見抜かれていた様子。
バジーナさんはOK。
黒猫は、編集担当のフェイトさんに興味ありげで素直じゃない感じな受け答えながらOK。
結局3人で打ち合わせに望むことになった。
いざ、会議の席へ。
アニメスタッフは既に席についていた。
緊張する桐乃と黒猫。
まさしく、入社試験の雰囲気。見ているだけで胃が痛くなりますな。
監督がアニメ化にあたってなにか注文はありますか?という質問を皮切りに
待ってましたと桐乃がガンガンと要望をマシンガントーク。
大人の事情を無視したアマチュア視点の要望の数々に顔をしかめる制作側。
誰か、暴走する桐乃を止めてやれ…な空気
桐乃の要望語りが終わると
大人の事情で次々に否定されることに。
放送は4クールではなく1クールなこと。
声優もスケジュールの都合等で自由にキャスティングできないこと。
放送も5ヵ月後に差し迫っているのでOPを変更するのも難しいこと。
などなど。
ここらへんまでは大人の事情。
次にシリーズ構成担当がオリジナルエピソードを挟みたいと発言。
そして、主人公は何故女なのか?助けられた少女が同姓の女を何故好きになるのか?とツッコミ。
桐乃は「命を助けられたから」と弱々しく答えるが、「主人公は女ですよね?なぜ?」という質問に答えることが出来ない。
そこに、主人公を男に改変しても良いか?ととんでもない改変案が持ちかけられる。
原作レイプを持ちかけられたわけである。これは酷い。
桐乃、帰宅。
自分の意見がほぼ全否定され、精神的ダメージで消耗しきってフラフラの様子。
倒れこむように京介の部屋のドアにぶつかり、何事か?と京介が出てくると、うっさいと弱々しく言って倒れこんでしまう。
アイキャッチ
アイキャッチ
寝込んでいる桐乃に代わって京介がバジーナさん、黒猫に会い、桐乃のアイディアがほぼ全否定されたことを聞く。
何故、原作者の意見が否定されるのか、京介は分からない様子。
アニメは膨大な人数で大金を費やして作られ、放送は週に一本。ここに一人の意見を通すのは限り無く難しいことを説明。
バジーナさんの調査によると、妹都市のアニメ化は他のアニメが途中キャンセルとなり、その穴埋めとして放送されるとのこと。
それは推察ながら、あり得る話だと納得する京介。
原作者の書いた話が、色々な人の手で都合の良いように弄り回されることは気分が良いことではないのではないか?と京介
それについてはバジーナさん、黒猫も同意する。
京介、黒猫、バジーナさんの三人で妹都市プロット案について、打ち合わせの場を設けたいと要望しに行く。
既に桐乃からメールで案をもらっているということであったが、黒猫が気を利かせて追加案があると押したため、製作会社に行く運びになった。
前回の打ち合わせに参加した製作スタッフが会議室に集まり会議開始。
まずは、製作スタッフ側から改変案を書面で提示される。
編集のフェイトさんが原作者の桐乃は出来れば主人公は女にしたいと主張していることを伝える。
シリーズ構成担当は、何故女にしたいかを問う。
しかし、桐乃の案にはその理由は書かれておらず、京介が何となく説明しようとするがあやふやで伝わらない。
シリーズ構成担当には、視聴者の大半は男性であり、主人公を男性にすることで感情移入を図れると理由をつける。
主人公を男にする正当な理由があるため、話の流れは製作側の思惑通り進行していくことに…
別のスタッフが原作では助ける側も助けられる側も女なのでユーザー数は限定されるが、原作がそういう設定になっているのも事実なので…
と言ったは良いものの、折衷案として別の時間軸で起きている話として女主人公の回も設けるという意見が出て、
妹都市の存在意義すら否定されるグダグダな流れに…
それはおかしいんじゃないかと立ち上がる京介。
それを考えるのが製作者の仕事でしょ。と。
シリーズ構成担当からは、原作通りだと構成が破綻する、
更に、アニメ化でもっと良いものを視聴者に受けるものを作ってビジネスとして成立するものを作らなければならないと反論。
個人的には、この作品は全く面白くない。お気に召さないなら、降ろしてもらっても結構とまで言ってしまった。
ここまで黙って聞いていた黒猫の正論が炸裂
シリーズ構成担当(=脚本)は結局逃げているだけだという。
過去、シリーズ構成担当の人は小説を発表したことがあったが、鳴かず飛ばずで売上は桐乃のラノベの1/10以下。
原作者中学生にして大ヒットとなったこの作品をアニメ脚本に書き写すのはさぞかしプライドが邪魔しているんじゃないかという。
グダグダいうヒマがあれば、原作本を読み返したらどう?と
ズバッと言ってのけた。
黒猫△
私はこんなに努力しているのに、何故桐乃だけうまくいくんだ?
このように思っている黒猫は京介にも投げかける。
京介も内心そう思っているようであった。
でも、そのことと、アニメ化の改変問題については話が別だと黒猫。
意を決した京介。
原作者の肉親の立場から情に訴える方向で語り出す。
桐乃は生活が忙しい中、頑張って意見をまとめている。
あいつにとっては自分の作品がアニメ化されることが子供のように嬉しい。
それが意に沿わないものになってしまうと本気で幻滅してしまうと。
そして、最後には土下座をして懇願する京介。
帰りの電車。
うまくいくといいねとバジーナさん。
そして、何故そんなに邪険にされてまで妹の世話を焼くの?と問う黒猫。
ちょっと考えてから、兄弟だからじゃねぇのと返す京介。
ちょっとほっとしたような顔で「うらやましい」と黒猫。
ん、んん〜?これは黒猫の京介に対するフラグですか??
後日。京介、その他の苦労の甲斐あってか、原作者側の意見が通った模様。
そんな苦労も知らず、ご満悦な桐乃。
あんたにはサインあげないから。
気安く話しかけないでくんない?
とすっかり普段の高飛車な態度を取り戻した桐乃。
そして、ウザそうに立ち去ろうとする京介に
今度で最後の人生相談だと告白する桐乃。
果たして??
次回予告
感想
前回の桐乃の電波な携帯小説からは想像もつかない超展開で小説家デビュー、更には作品がアニメ化というところまで展開してしまったわけですが…
アニメ化への意見を若者の怖いもの知らずな感覚でとめどなく喋っていく桐乃の痛々しい描写が何とも…
誰か止めてやれと言わずにはいられませんね。
声優や作監の指定を一作家がするのはもってのほか、さすが桐乃だと思って見てましたが、主人公の性別を変えるのはどうか?と突っ込まずにはいられないところです。
仮にも、小説は大ヒットを飛ばしており、小説内の人物設定にも読者の共感が得られていると考えるのが自然で、それを敢えて変更するのは、誰得?と。
製作者側は、この作品のメインのファンは男性と言いつつも、実際のところは原作ファンを無視して…つまりは、小説の読者層とアニメの視聴者を完全に切り離した状態で意見を通そうとしており、あれ?あれれ??と違和感を感じながら見てました…
(※今回は俺妹という作品の中で桐乃が書いた小説の作品がアニメ化されるといういわゆる劇中劇のような話で、以上はそれに対する感想です。俺妹の製作に対する意見ではないので悪しからず…ややこしいかもですが…)
今回は、京介だけでなく、黒猫、バジーナさんも巻き込んで桐乃をサポートすることになりました。
どんだけ周りに支えられてんだ。桐乃。
終盤、黒猫が京介のことを意識しているようなそぶりを見せたのが気になりますね。
とうとう来るのか?黒猫の話!
そして、桐乃が最後に言った最後の人生相談の意味とは如何に??
原作未読ですが、Wikiで謳われているフェイトさんの役どころと、今回の役どころが異なっていたのが気になるところ。
(作中の妹都市についてではなく)今回の話自体が原作から改変されているという意見もネット上で見るので、その点も気になります…
(※こっちは俺妹のアニメに対して気になる点)