ftpサーバ探検記

特にこれといった理由はないのですが、ふと、マイクロソフト社のftpサーバにコマンドラインからアクセスしてみたくなって、やってみました。コマンドプロンプトを立ち上げて、
ftp ftp.microsoft.com
とタイプ...おお繋がった。って別に大した事じゃないんだけど、ブラウザやftpツールからではなく、コマンドラインから操作すると、何だか侵入行為をしている気分になってちょっとドキドキ。
ユーザー名とパスワードは、anonymousと入力し、匿名ユーザーであることを伝えると...ログイン成功。
ログインメッセージとして、"This is FTP.Microsoft.Com"という文字列が返ってきました。大企業のFTPサイトにしてはそっけないなーという印象を受けました(まぁ、学術系のサイトの方が色々とメッセージをよこすものなのかもしれませんね)。
早速lsコマンドとcdコマンドで、色々なディレクトリを見て回っていると、/softlib/MSLFILESのディレクトリにexeファイルが沢山置いてあることを発見。
量が膨大な上、用途不明で途方にくれてしまいましたが、ファイルリストを眺めていると、maze.exeというのが何か表示される系統のプログラムかなぁと思い、getコマンドでローカルマシンに転送してみました。一応マイクロソフト社のサーバに置いてあったものだから悪意のあるプログラムではないだろうと思い、実行してみると、自己解凍ファイルのようで、つらつらとファイルが展開されました。しかし、解凍されたそのファイルはC言語のソースファイルなのでありました...。なーんだ実行できないじゃんとそのままゴミ箱に放り込んでもよかったのですが、何となく気になるので、コンパイルしてみることに。どうやら、Windows3.1向けに書かれているプログラムみたいで、一発でコンパイルが通らなかったのですが、無理やりコメントアウトしたりして強引にコンパイルしてみました。出来上がったexeを実行。すると...何か格子模様のようなものが、ちらちらと表示されるだけで何だか良く分かりませんでした。ちょっとがっかりしたので、違うものを探してみることにしました。
今度は、demo.exeというのが気になったので、それをダウンロード。実行してみると、先ほどのmaze.exeと同様に自己解凍ファイルでした。今度は、wavファイルや、bmpファイルが一緒に展開され、ちょっと期待感。展開されたexeファイルを実行してみますが、pathのエラーが表示されたので、ファイルを別の場所に移動して実行したら実行できました。すると...
渋い男性の声で流暢な英語が流れ出し、暫く見ていると、Microsoftのロゴが入った製品パッケージが表示されました。どうやら、Microsoft社の製品のデモだったようです。高校時代、英語の授業でリスニングをやったのを思い出して聞き入ってしまいました。
ここら辺で満足したので、ftpサイトから抜けるために、byeコマンドを送信(ここら辺のネームセンスがいいですよね)。すると普通のftpサイトでは、GoodByeと返してくるのですが、Microsoftのサーバからは、"Thank-you for using Microsoft products!"というメッセージが返ってきました。心の中で、「どういたしまして、これからもヨロシク!」と返しました。正直、ものすごくお世話になってますからね(いつも、同人ソフトは、Microsoft VisualC++で開発してますし、ライブラリとして、DirectXも使わせてもらっています)。アンチMicrosoftな人ならここでどう感じるのでしょうか。
こんな感じで、気まぐれftpサーバ探検記は幕を閉じるのでありました。